郵政記念日
今日は郵政記念日です。
昔の日本の通信制度は701年の大宝律令の制定により、律令制に基づく国家の形が形成されると「都」と地方との間で通信の必要性が生じました。
これを駅制といい、道路に適当な間隔で駅が設けられ使者が駅ごとに駅馬を乗り継いで文書を運んだことが最初とされています。
時代により様々な変遷をたどり、江戸時代になると五街道・宿場が整備され飛脚による通信制度が整備されました。
しかし、この飛脚制度は武家や町人も利用できたものの高額で江戸と京、大阪間は1業者で輸送が完結出来たのに対し、それ以外の通信量が少ない地方へは飛脚業者が複数引き継いで文書を届ける必要があり、その引き継ぎも上手くいかない場合もあって文書が相手方に届くのは何時になるのか分からないという状況だったようです。
明治維新により近代国家となった日本は前島密がイギリスの郵便制度を参考に飛脚制度も取り入れて日本独自の郵便制度を創設しました。
それが1871年(明治4年)4月20日(旧暦3月1日)のことでした。
これを記念したのが郵政記念日です。
ちなみに前島密はこれまで日本には無かった、または一般的な用語ではなかった「郵便」「切手」「葉書」「書留」「小包」「為替」という語を郵便制度に取り入れることにより世間に広めた方でもあります。
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